X680x0アセンブラ講座 #$12 《テキスト画面で遊ぼう》 鎌田 誠
今回は X68k のハードウェア寄りのお話です。それも一番身近なテキスト画面 の構造と使い方を研究しましょう。
X68k の画面
みなさんご存じのことだと思いますが、X68k のハードウェアによる画面表示 の機能は結構複雑です。と言っても、ゲーム専用機のようにハードウェアでポリ ゴン表示などができるわけではなく、透明色の指定が可能な多色ビットマップ (簡単に言えば形のある2次元の絵)を何枚も複雑に重ね合わせる作業をハード ウェアがやってくれるというものです。 X68k は画面が狭い(縦横のドット数が少ない)上に、表示に必要なデータの 転送速度と演算速度に余裕があるとは言えない(処理内容によっては絶対的に足 りない)ので、X68k の画面でできることは限られてしまいます。しかし、限ら れているからこそ、そのすべてを理解して上手に使いこなすという愉しみがある と言えるでしょう。